桜花賞 展望編


いよいよ始まる春のGTシリーズ……

今年の桜花賞は、現行の阪神競馬場で行われる最後のGT。

もう二度と、スタートから1〜2コーナー進入の激しい攻防を見ることが出来ません。






仁川1600m……

それは地元人ですら完全掌握できない究極難解の舞台……


管理人も過去11年桜花賞に挑み、本線的中させたのは去年1回だけ!

それほどまでにサスペンスでミステリアスなこのレース……


私事ではあるが、桜花賞当日はHP【流恋情歌】開設の日……

















競馬の神は、オレに勝てと言っている!!!




現行の阪神競馬場における最後のGT……



有終の美で締めくくります!!













さて、いつもでしたらぶっ飛ばし宣言に入るのですが、
今回は現行最後の仁川1600mという事ですので、少々お勉強いたしましょう。




まずコース形態


スタートは2コーナー奥。
ただ2コーナー奥と入っても、実際の本コース合流箇所は1〜2コーナー中間よりやや先。
京都競馬場とは違い、合流地点がコーナーになっている。
関東メインの方は中山競馬場の1600mを想像していただくと分かりやすい。


ただ中山競馬場と決定的に違うのは2コーナー出口までの距離。


中山の1600mは2コーナー出口まで距離がある。
ぶっちゃけ、スタートして250mぐらいは直線と言ってしまってもいい。
《ただし、2コーナー出口のRがもの凄くきつい》


対して阪神1600mは、本コース合流してすぐに2コーナー出口となる。
R角こそ中山ほどきつくないが、あまりに距離が短いので外からの馬が内へと殺到する。
外枠の馬がゲートを出て馬なりに曲がろうものなら、内枠の馬と距離差が軽く100m以上でてしまう。


ちなみに8枠(ピンク帽)で連対したのは……


キョウエイマーチ・メジロドーベル・ラインクラフト


いずれも超一流の牝馬である。
《キョウエイマーチもタイキシャトルいなけりゃ、あとGT2勝出来ていた筈》




ならば内枠有利なのか? と言うと、全然違う。
ヘタすると大外枠より不利と言える。


理由は上記に示したとおり外の馬が内へと殺到する為、どうしても内が窮屈になる。
ここで無理して位置取りにこだわれば、ペースを乱されてしまう。
かと言って、外枠の馬にあわせると、あっと馬に後方へと飛ばされる。








もうひとつ、阪神1600mの特徴なのが【おむすび形】コーナー

3コーナーのR角は急ではあるが、4コーナーのR角は緩やかになっている。
しかも3コーナー〜4コーナーにかけては下り勾配。
これは3コーナーで外に飛ばされやすく、4コーナーでは内がなかなか開かない。


京都1600mもこれに似た形態ではあるが、
京都の場合は内回り合流地点でおよそ馬2頭分内側が開くので、イン強襲が利く。


しかし現行の阪神ではそれがないので、よほどの事がない限り内は開かない。
《改装後の阪神競馬場は京都競馬場と同じ、内外回り形態になる》












コース形態の次は現在の馬場状態。



今年は、馬場が極悪化した12月開催からあまり馬場状態が回復していない状態で開催突入。
おまけに、今年の阪神開催は必ず開催日(土・日)のどこかで雨が降っている。
ちなみに桜花賞はAコース使用ではあるが、それも桜花賞で3週目。

世間のでは若干内側有利となってはいるが、実際は……


内も外も伸びません!!



これは大阪杯とマーガレットS(4/2)を見ると、はっきり分かる。


大阪杯はカンパニーが外から一気。対し、マーガレットSはイン強襲。
2着馬で見ても大阪杯は馬場の中ほどから。マーガレットSは最内粘り。

逃げも差しも決まる馬場状態ではあるが、両方に共通して言えるのは馬場適性の有無。


カンパニーは道悪ヘタと言われているが、少なくともシルクフェイマスよりヘタではない。
マーガレットSにしても、馬場適性がモロに出た結果と言っていい。



現に人気を背負ったアドマイヤジャパン・ローゼンクロイツ等は派手にぶっ飛んでいる。
《マーガレットSのキンシャサノキセキなんか、思いっきり出ていた》







この2つを総合して考えると、今の阪神競馬場で求められるのは……



荒れ馬場適性&持続力


荒れ馬場適正はそのままの意味。
持続力は、どれだけ長く脚が使えるかという意味。


ぶっちゃけ、上がり34秒前半の脚なぞ今の阪神競馬場では無意味と断言していい。
とにかく今は確実に上がり35秒台(良馬場)の長く良い脚が使えないと勝ち負けできない。












以上を踏まえまして、今回のぶっ飛ばし宣言に入ります♪

さて、今回ぶっ飛ばすのは……
























アドマイヤキッス&ダイワパッション





当日、間違いなく上位人気。
しかも、強い勝ち方をしたこの2頭をぶっ飛ばすのか!?
この2頭が出走したレースを含めてトライアル戦線を振り返ってみましょう。








チューリップ賞



勝ったアドマイヤキッスは、スタートから終始外を回る競馬。
最後の直線も、この段階ではまだ荒れていない大外から一気に強襲。
ちなみに6ヶ月の休養明けのプラス18kg
それでも、太め感は全くなし。むしろ、完璧に走れる状態であった。


2着のシャルズレイは道中は好位で折り合い、内からしぶとく伸びる内容。


3着のウインシンシアは出遅れ、最後は馬群がばらけたところから外から一気。


一方1番人気だった2歳女王テイエムプリキュアは……




上村の駄騎乗だけが目に光る内容!!


勝負どころでユタカに煽られ、行き場をなくし、ようやく進路が開いたのは坂の手前……
長期休養前(上村)と比べても、成長した形跡一切なし!
さすが、あのサイレンススズカを3歳秋まで条件馬した奴なだけある……


また同じく人気を背負ったタッチザピークは好位置につけたはいいが、4角手前で失速。


ラッシュライフは休み明けで馬体重を大きく減らし(マイナス14kg)直線で失速……









さて、勘の良い方はお気づきであろう……



アドマイヤキッスの場合、まず桜花賞に繋がる競馬ではなかった!

終始外を回り、直線も併せる事も全くなし。
でもって、6ヶ月の休養明けにもかかわらず馬体は完全に出来上がった状態。


状態面では上積みよりも、反動の方が怖い。
いわゆる2走ボケの危険性が高い。


レース内容面で見ても、完全に切れ味だけに物を言わせた競馬。
しかも、今回を含めて一度も馬込みでの競馬の経験がない。
一応、休養前は先行していたが、現状を見ると前へ行くと引っかかる可能性のほうが高い!


休養明けは大人しくても、2走目で激しくイレ込む。
SS産駒には良く起こりうる事なので、この点でも大幅に減点材料となる。


もっとも問題は、鞍上がユタカ様。
去年の高松宮記念のアドマイヤマックスみたいに腕だけでどうにかされる可能性はある。






逆に好感が持てたのはシェルズレイ&テイエムプリキュラ。


シェルズレイは終始馬込みで、直線もインから伸びてきていた。
チューリップ賞の段階ではインの方が伸びない状態だったので、今の馬場状態でも対応OKと見ている。
鞍上も岩田康誠なので不安は全くない。
不安な点は、馬体が減っているか否かだけであろう。




テイエムプリキュラの場合、馬体は完全にトライアル仕様だった。

また阪神JFでもそうであったように、プリキュアに切れる脚はない。
長くいい脚を使うのが、この馬の持ち味である。

上村のボケ騎乗がなくても、勝ち負けは厳しい状態であった事は否めない。
それでも、あれだけ負けたのは上村のバカの責任である事に違いはない!


ただ、上村のボケは一つだけ良い事をしてくれた。それは……





桜花賞当日は確実に人気を落とす!


今年はメンバー構成的に大混戦でオッズが割れるのは必然。
あっても、アドマイヤキッスが単勝2倍台になるぐらい。


その状況で、あの競馬内容だけを見れば当然人気は落とす。
でもって、依然として阪神JF勝利をフロック視されている。



そこがまさに狙い目!

間違いなく、この馬が一番現状の阪神競馬場に向いている!
しかも、今回は上村のボケではなく主戦の熊ちゃん!

阪神JFでも本命に推しましたが、今回もプリキュアを本命と考えています!






タッチザピークは、阪神が向いていない可能性がある。
それでも、間隔をあけての出走だったので斬るかどうかはまだ微妙……






ラッシュライフは、休み前のファンタジーSが太かったのので体重減は当然と見ていた。
それでもマイナス14kgはいくらなんでも減りすぎ。
本番はプラス体重が絶対条件になる。

しかし、一番の不安要素は鞍上が出遅れ大王マユゲ(蛯名)なんだよね……












フィリーズレビュー



スタートからエイシンアモーレを含む3頭が激しくやりあうハイペース。
直線に入り、足色鈍った先行馬を余裕綽々で好位にいたダイワパッションがぶち抜いて勝利。


2着に中段にいた連闘策のユメノオーラが突っ込み、エイシンアモーレが3着逃げ粘り。


一方、アルーリングボイスはスタート直後煽ってしまい、位置取りは後ろ。
直線伸びてくるが、ダイワパッションは遥か前方……






このレースの注目点……


エイシンアモーレが激しくやりあいながらも3着に粘った事。
それと1番人気だったサンヴィクトワールが全然伸びてこなかった事。


エイシンアモーレがあのハイペースで3着に粘り、サンヴィクトワールがぶっ飛んだ。

これはこの時点で、既に外から伸びなくなった事を意味している。
と同時に持続力があり、パワーがある馬が台頭し始めてきた事を意味する。


エイシンアモーレは、馬場の悪い小倉デビュー組。
一方のサンヴィクトワールは、時計勝負メインの京都デビュー組。
これがモロに出た結果と言っていい。
いくら馬体が減っていたとは言っても、サンヴィクトワールはあまりに伸びなさすぎである。






っで、肝心のダイワパッションであるが……



あの位置と展開で負けたら割腹ものである!


道中は前が激しくやり合う後ろで悠々構え、挙げ句直線は言った瞬間に進路はクリア。
あの競馬で負けようものなら、有力馬の騎乗は一切来なくなるぞ……?

別の視点で見れば、長谷川は絶好の機会でちゃんと結果を出した事になる。これは立派だ。


ただし! 本番はあの時の位置に少なくとも5頭ばかりいる!!
でもって1600m未経験なのが致命傷。
今の馬場状態を考えれば、1600m経験は絶対必須条件である!






同じ事から、エイシンアモーレも距離オーバー。
阪神JFでは、ラスト200mで見事に脚が止まっていたので。






ユメノオーラに関しては連闘した時点でアウト!
去年のディアデラノビアがいい例である。






一方のアルーリングボイスに関しては、このレースである変化が見られた。
それは、反応がズブくなっている点。

2歳時はその気がなく1600mは距離オーバーであったが、このズブさはその点ではプラス材料。
また乗り代わる騎手もデムーロなので、充分に期待が持てる。
去年のデアリングハートのような騎乗(先行策・押し切り狙い)に期待している。

また馬場状態も、アルーリング向き。
エイシン同様、小倉を使われ、しかも小倉を勝っているのでこれはプラス材料である。










アネモネS



はっきり言って全部いらねぇ!

そもそもアサヒライジングが行った行ったの競馬で勝った時点でもはや用なし。
今年も他のトライアルレースと比べて格段に格が落ちる。










クイーンC



このレースは桜花賞よりもオークスに直結するレース。


でもって、このレースも行った行ったの競馬。
メンバーレベルも到底高いとは言えない。
なので、コイウタは叩き斬ります!










フラワーC



去年(シーザリオ) 一昨年(ダンスインザムード)と本番で連対馬を出しているレース。


しかも今年は前が半ば暴走する激しいレース内容。
その中でフサイチパンドラが2着に逃げ粘り、勝ったキストゥヘヴンは中段よりやや前から直線一気。


レースのレベルとしてはチューリップ賞と同等と見ていいでしょう。
ただ、そんなレースの中2週なのが非常に気がかり。
シーザリオもダンスインザムードも、楽勝して本番に挑んでいるのでそこが引っかかる。


しかもフサイチもキストゥも馬体を減らしてきている。
特にフサイチパンドラはこの半年で既に6戦、キスツゥヘヴンも5戦を消化。
正直、上積みよりも疲労のほうが怖いのが素直な感想……
《シーザリオもダンスもここではまだ3戦目》













今回の桜花賞で求められるのは荒れ馬場適性&持続力&パワー。
レベル的には例年よりは見劣るが、これでこそラストの桜花賞に相応しい!

ただし今回はあくまで展望編。

枠順次第ではここまでの予想が全て無に帰してしまう……
私が望む枠順が出るよう、切に願おう……













【お 知 ら せ】



桜花賞当日、管理人は現地・阪神競馬場へ突撃いたします!



去年は4万も負ける大失態をしでかした以上、ここは絶対に逃げられない!!
《まあ、忘れな草賞で1万突っ込む時点でどうよ……?(詳しくは去年の桜花賞にあります)》



今年も桜花賞は観戦記込みでお送りいたします!



皆さん、管理人が勝つのを切に願ってNE♪
《間違えても大敗・オケラ街道逝きを期待するんじゃねぇぞ!》







もどる
TOP