【お 詫 び】



当初予定しておりました《菊花賞観戦記》は、一身上の都合により中止します……
最後に理由を少しだけ書きますが…、心中を察してくれ……_| ̄|○



























いつもなら即日で《結果編》をUPするのですが、さすがに今回は1日開けました。
即日だと、ロクな考察も感想も書ける状態じゃなかったので……



それでも1日経つと不思議なもので、冷静に今回のレースを振り返る事が出来ました。
では、狂気に彩られた3分間を現場ビジョンも交えながら振り返りましょう。












まずは当日の馬場状態。



1Rからずっと見ていたのですが、とにかく時計が早い。
もとい2歳戦2つでレコード決着。
しかも1つ(かえで賞)は、京都1400mレコードという凄まじい決着。
この時点で、本番へのきな臭さを感じていた。












次にパドック



さすが最後のクラシックレースだけあって、全馬見事なまでの仕上がり状態。
宝塚記念みたいに、明らかに状態落ちという馬は見受けられなかった。


それでもメイショウサムソンだけは、あまり好印象を持てなかった。

確かに神戸新聞杯の時に比べれば、馬体の状態は良かった。
ただ気合乗りに関しては、ダービー時に比べると落ちていた感が否めない。
それでも本馬場入場で気合を表面に出していたので、それほど気にはならなかった。












そして、いよいよ本番……


私の展開予想通り、アドマイヤメインがスタートして一気にハナを叩く。
もといスタート直後にあれだけ馬を押すユタカ様の姿は、サイレンススズカ以来じゃないかな?



っで、スタートから1000mまでのラップタイムがこれ。
《青字がアドマイヤのタイム。白字がセイウンスカイのタイム》




12.8−11.5−11.1−11.6−11.7 (58.7秒)

13.3-11.5-11.7-11.7-11.4 (59.6秒)




この時点でセイウンスカイとのタイム差が0.9秒。
それでも、押してハナを叩いて坂の勢いを使っているので問題ない。
もとい、ユタカ様も完全に腹を括っての仕掛けである。












しかし、問題なのは1000m〜2000mのラップタイム




11.7-12.9-12.8-12.9-13.2 (63.5秒)

12.1-13.1-13.5-12.7-12.9 (64.3秒)




まず注目すべきは、5〜6ハロン目のタイム。

セイウンはしっかり12秒台に落としているが、アドマイヤは11秒台。
位置はゴール板〜1コーナー入り口、一番歓声が上がる場所でもある。
ユタカ様としても、ここで12秒台に落としたかったが無理に落とすと引っ掛かる可能性があったのだろう。



次に見る所は6〜8ハロン目、位置は1コーナー〜2コーナー。

セイウンはここで13秒台に落としているが、アドマイヤは落としきれていない。
スタートからこの地点までで、セイウンより2.6秒も早く走っている。

8〜10ハロン目で何とかペースダウンしているが、明らかにラップタイムが早い。
言うなれば、ぷちサイレンススズカ状態である。



しかしながら、ユタカ様の乗り方は間違っていない。
目下の敵であるメイショウサムソンが15馬身圏内にいる為、その差を縮める訳にいかない。












そして最後の1000mのラップタイム。



13.0-11.9-11.2-12.5-11.9 (60.5秒)

12.3-11.9-11.6-11.5-12.0 (59.3秒)




ただしラスト1ハロンで抜かれているので、アドマイヤ自身の上がり3ハロンのタイム35.9秒。
そこから計算すると、ラスト3ハロンのタイムは【11.2-12.5-12.2】となる。



まず見るべきは11ハロン目のタイム。
ユタカ様は前半入れられなかった息をここで、しかもサムソンとの危険領域寸前まで入れている。
9〜11ハロンで入れた息を、抜群のタイミングで使ったのが13ハロン目!



ここで一気にサムソンとの距離を離し、一気の逃げ込み体勢に入る!
言うまでもなく、サムソンが競りかけられないようにする為。
現にサムソンはここで置かれる形になり、必勝方程式である併せ馬状態に持っていけなくなる。



残り2ハロンは、もはや意地と気合と根性!!
必死に逃げる! 逃げるが……っ!!



結果は3着であったが、アドマイヤメインが持つ全てを出し切ったレース。
別の言い方をすれば過去2度、ユタカ様が味わった必勝の逃げの見事なまでの体現である。
























これを踏まえて、メイショウサムソンの敗因を考察。



現地観戦&VTRを見ても一番の敗因と思われるのは、ここまで何度も言ってきた

【ラスト400〜200mでの切れ味】

実際はラスト3ハロンの切れ味と言った方が正しいでしょう。



レースを見る限りサムソンは渋く伸びている。
伸びてはいるのだが、差が縮まらない!
そして最大の武器である勝負根性を使おうにも、近所に馬がいない!
持ち味を殺され、ラスト400mの時点で万事休すとなる……



しかしながら誤解してはいけない。石橋さんはベストの騎乗をしていた!

道中の折り合いは完璧、進出タイミングも間違いはない。
それでも、馬自身の切れ味の差が明暗を分ける形となってしまった……
























次に2着に入ったドリームパスポートの考察。


血統の壁を鞍上が完璧すぎるほど補った、最高のパフォーマンスである!

何度もVTRを見たのだが、折り合いは完璧以外の言葉がない。
差し届く限界ラインであるサムソン近辺にぴったりの位置取り。



仕掛けのタイミングも完璧。
よく見ると、一瞬仕掛ける仕草を見せているが、そこでは動かず1テンポ遅らせての仕掛け。
結果は周知の通り、ラスト200m直後でアドマイヤを一瞬で抜き去っている。



石橋さんの騎乗を100とするなら、ユタカ様の騎乗は120
横山ノリの騎乗に至っては200%の騎乗と断言してもいいでしょう!






ところがだ…、しかしだ……























大外からソングオブウインドが飛んできたぁぁぁ!!






すいません、正直に申し上げます……






















何で勝てたのか全然分かりません!!



確かに道中の折り合いは完璧だった。しかしながらそれだけなんだ!









スタートで後手踏んで、位置取りは完全にデッドラインを超えた位置。
仕掛けのタイミングもドリームパスポートとほぼ一緒。



血統背景から見ても3000m。
それも狂気のラップタイムを乗り切る背景が見当たらないのよ!?

確かに3代前にSadler's Wells(父方)とトニービン(母方)があるが、
体型は、ほぼ親父であるエルコンドルパサーが出ているので、スタミナの裏づけ確証にはならない。



でもって、菊花賞まで2000mまでのレースしか使っていなくて、
挙げ句に菊花賞までの最速上がり3ハロンタイムが35秒台なのよ!

それが…、ディープインパクトに匹敵する脚を使うなんて……






3冠阻止の為に召還される筈だったライスシャワーの霊ではなく……



本当、これは……























「ここで子供勝たな、オレの血が途絶えてまうがなぁ!!」



ってな事で、エルコンドルパサー直々に淀に降臨したんじゃねぇ……?
























現地で見ていたのだが、まさしく歓喜と狂気と沈黙の宴であった。



スタート直後はユタカ様の大逃げに大歓声。
《どよめきは少しだけ。皆様、ちゃんと展開を予想&把握している》



2週目坂の入り口で徐々に歓声が大きくなり、坂の下りで大歓声。


ラスト400m付近で悲鳴が混じり始め、200mで断末魔の叫び!


ラスト100mでは、見事なまでに驚愕の叫び!!


ゴール板を過ぎた後、一瞬だけ京都競馬場は沈黙に包まれた……  

























今回、メイショウサムソン3冠の夢は断たれた……



サムソンが負けた瞬間、本当に全身の力が抜け落ちた……
今まで競馬見てきた中で、間違いなく一番叫んでいたでしょう……



レース直後は、何度も何度も「何でサムソン負けたんや……」と自問自答し、
盟友である熊鉄様にも理由を乞い、何度も何度もVTRを見て分析し、
朝のスポーツ新聞は、それこそ穴が開くまで読み倒し、
昼飯の時は、何度もレースを頭に思い浮かべて考え倒しました。



その結果が、ここまで記した通りであります……


























しかしながら、夢の終わりは新たな夢の始まり……
今回の菊花賞、冷静に振り返れば将来の夢が沢山詰まったレースである事に気づく!






まず第一が、ソングオブウインドの勝利。



この馬は早逝したエルコンドルパサー最終世代の子。
現在の所、種牡馬としての可能性が残っているのがヴァーミリアンだけ。
正直、ヴァーミリアンでは早々に廃養になってしまう可能性の方が高い。



だが、今回のソングオブウインドの勝利。
クラシック勝ち以上に、勝ち方が凄まじいのでインパクトは充分。
しかも母方にサンデーサイレンスにトニービンと、日本で充分すぎるほど結果を出した血脈。
またエルコンドルパサー血統における一番の問題であったインブリード。
これが1代下へいくので、弊害リスクも下がる。



もっとも、現在の日本主流血統の殆どを受継いでいるこの馬。
非SS・トニービン・ノーザンダンサー系の牝馬との配合が必須であろう。
























二つ目が上位4頭のレベルの高さ。



間違いなく、この4頭が来年以降の日本競馬界を引っ張るであろう。
折角なので、現在分かっているこの4頭の長所と可能性を記そう。









ソングオブウインド



勝ちっぷりから見ても、一発屋というのは到底考えられない。
ダートでもほどほどに走っているので、少々力のいる馬場も問題ない筈。
母系を見ても、まだ成長が望める。









ドリームパスポート



フジキセキ産駒で3000m克服は大きな光。
折り合う気性、確実な末脚、コース不問の器用さ、安定感抜群の成績。

後は鞍上が高田に戻る事を切に願う!
《結果はどうあれ今回の降板は冷酷非道! 弟子育てる気ぃあんのか、松田博っ!?》









アドマイヤメイン



今回のレースで、脚質&戦法は完全に固まった。

テンの速さをさらに強化すれば、サイレンススズカに充分になれる!
ただ、そうなると鞍上が一気に限定されるのが問題。
ユタカ様鞍上ならば、海外GTも充分に視野に入れてもいい。









メイショウサムソン



切れ味不足が露呈し3冠の夢断たれたが、強さは本物。
《予想編》で述べたが、成長力&持続力に富んだ血統。



また欧州定番の団子状態での競馬には、この馬の勝負根性は最大の武器になる!
後は、いかにしてラスト3ハロンの切れ味を身につけるか?
























そして最後は、有馬記念。



日本最強馬ディープインパクト&ハーツクライとの激突!

ディープは既に引退表明、またハーツも年内引退の可能性が高い。
しかしながら、2頭とも現在が能力のピーク!

最高の状態である2頭を有馬記念と言う最高の舞台で打ち負かす事が出来れば、
来年こそ欧州主要GT奪取も夢ではない!!



ただし、今回の激走の反動は必ずある。
なのでJCは出なくていいから、とにかく有馬記念1本の調整で挑んで欲しい。
























っで…、冒頭で触れた《観戦記》中止の事であるが……



去年が完全試合ならば…、今年は……、
























ノーヒットノーラン喰らったさぁ!!




菊花賞の1万&土曜のいちょうSで稼いだ金、全部ふっ飛ばしました……
そんな恥辱プレイ、書き残したくねぇよ……_| ̄|○








本当、独りで淀に行くとロクな目に遭わねぇな……
来年またリベンジかけるけど、その時は人柱(えっ)連れていかないといけないかな……




結局、今年の菊花賞観戦も……





















淀の中心で哀を叫ぶ!!
























誰か…、助けてくださぁいぃぃ!!
《逆指名可能なら某マスターを指名します! 来年は一緒に焼かれましょ!(おい)》












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