桜花賞 観戦記3






パドックに姿を現した桜花賞出走馬達。

ポルトフィーノが回避した関係で、パドック前の夜流田さんの印はこうなっていた。






◎ブラックエンブレム
○トールポピー
▲オディール
△ソーマジック
×リトルアマポーラ






周回を始める各馬。
だがパドックを見始めた途端、当初の予想は音を立てて崩れ、見始めて5分ばかりで完全崩壊に……



これは夜流田さんの素直なパドック感想。
他の皆様とは食い違いがあるかも知れませんが、現地で見ていた夜流田さんには……


















オディール

パドックに出てきた時からチャカついている状態。
周回を重ねても治まるどころか、むしろ悪化……





トールポピー

馬体そのものは、極限の仕上げにも見えた。
しかしながら歩様がガタガタ!!

特にトモの送りが他の馬と比べて一番悪い…、てか最悪の状態……_| ̄|○





リトルアマポーラ

隣がトールポピーというのを抜きにしても、一番の出来栄え!!
この馬を見た直後、夜流田さん達揃って『騎手がコーシローじゃなけりゃ軸固定やのに…』と呟く。










とにかくリトルアマポーラの馬っぷりが恐ろしいまでに良かった。
もとい多少の相馬眼を持っている人間ならば、あの馬体を見て斬るという行為は絶対にしない。
それまでにリトルアマポーラの馬体が良かった。






逆にオディール&トールポピーの購買意欲は急速に低下……



トールポピーの歩様の悪さは、素人が見ても分かるぐらい悪かった。
しかも隣が最高のリトルアマポーラだった為、その歩様の悪さは尋常でないぐらい悪く見えた。
基礎能力があるにしても、あれを本命には出来ない……



オディールに至っては、完全にイラつきモード。

TV放送の映像だけなら気合乗りしている様にも見えなくも無いが、
現地で見ている人間には、どう見ても気合が出ている状態には見えなかった……






後、印を打ったソーマジック&ブラックエンブレムは気配上々。
特にブラックエンブレムは、追い切りかけていない状況でありながら張りがある馬体&毛ヅヤの良さ。



本馬場に向かうまでずっと各馬を観察し続け、パドックから姿を消してから最終決断へ!!












最終決断

◎ブラックエンブレム
○リトルアマポーラ
▲ソーマジック
△トールポピー






オディールは斬った。
あの状態では仮に馬場に入って落ち着いても、レースでまともに走れる訳が無い!!



トールポピーも斬ろうかと考えたが…、自力があるのは周知の事実なので斬りきれず……
それでも評価は一気に落として、押さえ程度へ。



逆にリトルアマポーラは本命にまで格上げにしようかとまで考える。
しかしながら、この馬に付きまとう最大のリスクであるコーシロー……。



『同じ武なら、ユタカでええやん……』

『ポルトフィーノが直前取り消しじゃなきゃ、ユタカ乗ってるで……』

『永遠に兄を超えれねぇ、愚弟やからなぁ……』




などなど、夜流田さん達から出るのは鞍上への不安の言葉……
《この懸念が約20分後、阪神競馬場を阿鼻叫喚の地獄絵図を彩る事になるとは……》



鞍上がコーシローじゃなけりゃ、連軸固定で勝負に行っている!!
しかしながらぁぁ! コーシローで連軸固定は……
まさしく『DEAD or ALIVE』






という事で、今回は馬連のBOXで勝負することに……
その買い目がこんな感じ……



9−16(3000円)
9−13(2000円)
9−10 13−16(1500円)
10−13 10−16(1000円)


















まあ…、結果はご存知の通りなんだが……

レース後の阪神競馬場は、まさしく地獄絵図と化してしまった……
《レース回顧&この日の最終収支は【観戦記4】で》






どんな状況だったか書いてみると……

















ラスト100m

僅かな歓声と共に、悲鳴・怒声・罵声が阪神競馬場を包む。









ゴール直後

ほんの一瞬、場内は(本当に)静まり返る……
その後、事の重大さに気づいた人間の近くからどよめきが起こる……



そして、ターフビジョンに払戻が出た瞬間……




































ぎぃぅぃいやぁぁぁぁ!!!












これは本当の話……

「うわぁぁ!」とか「きゃぁぁ!」とかの歓声じゃない!



























断末魔の叫びが阪神競馬場に轟いた!





過去に大荒れのレースを競馬場&WINSで見ているが、
あそこまで悲鳴がこだましたのは、間違いなくこの日が一番だった。


















もっとも数少ない救いだったのは、勝ったのが小牧太のレジネッタだった事。

表彰式の時には既に、最終レースのパドックに行っていたので、後でVTR見たのだが、
少なくとも、馬場の方から聞こえてきた声は小牧の勝利を祝福するものばかりだった。





一昨年の菊花賞の時なんざ……














罵声と怒号が飛び交う表彰式





だったからなぁ〜〜〜〜。
本当、あのヴォケの時は、淀の舞台は殺気で漲っていたからねw



















最終レース……

パドックまで見たのだが、結局1円も買わず。
だって…、こういう事の直後で買う馬券、当たった試しなんてねぇから……





結果は自重正解。
買っていれば、見事なまでに焼かれてました……



















そして、阪神競馬場からの帰り道。
普段のGTならば、あちこちで勝ち馬&騎手を称える声や、
ふっとんだ馬に対する恨みつらみや、
これからの予定の事など、色々と談笑の声が聞こえてくるもんなんだが…、この日ばかりは……



















λ......     λ......     λ......λ......         λ......       λ......
     λ......       λ......λ......         λ......       λ......
阪     λ......   λ......             λ......      λ......   λ......  
急  λ......                 λ......λ......             λ......      
仁       λ......        λ......λ......         λ......      λ......
川              λ......λ......         λ......         λ......
駅    λ......     λ......        λ......      λ......    λ......トボトボ
←  λ......   λ......     λ......λ......         λ......     λ...... トボトボ



















こんな光景見るのは、生涯で一度きりでいいね…、いやマジで……_| ̄|○

















【桜花賞観戦記4】へ続く……









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