レース当日…、本来ならば当日仕上げの物が入ってきて大忙しの筈が……






「すんませんw 2・3日遅れる事になりましたわwww」



などと言う電話が昼過ぎに入ってきて、本気でブチ切れた夜流田さん!!










腹いせにオレ権限で【ドリーム競馬】開始時間に休憩室に立てこもり、
半ば休業状態にして存分にダービーを満喫したさぁぁぁ!!!
《前日までに連絡いれやがれ! それなら、当日WINSに行けたんだYO!!(怒)》



























いきなり脱線してしまったが、ダービーの感想を。




馬場は予想を遥かに超える不良…、を越えて完全なる田んぼ馬場。
ダービー前のレースでも時計が軒並み100m余分走った様なタイムの連発。
この時点で、夜流田さんのダービー馬券は不良債権決定!!
《いやぁ〜、オレの予想はどんなに悪くなってもやや重まででしか考えてなかったから》




レースの方は、夜流田さんが今まで見てきたダービーの中で最高のサバイバルレース!!

ジョーカプチーノがあの馬場で前半1000mを1分切るという暴走で引っ張り、
上がり4ハロン54.4&3ハロン39.7。勝ち時計が2分33秒7という
欧州の不良馬場でもありえねぇような壮絶な生き残りレースを繰り広げ、
ロジユニヴァースもといノリが悲願のダービー制覇を果たした。


















っで問題なのは、この壮絶なサバイバルレースの評価。

n○tk○baや夜流田さんが良く見る競馬サイトでは案の定……










「あんなの競馬じゃねぇ!」
「キレ味がない馬の為だけのダービーだ!」
「あんな時計じゃ強さなんてわからねぇよ!」










などなど否定的な声が上がっているが、夜流田さんの評価は完全に真逆。














そりゃ、サラブレッドは速く走る為に改良に改良を重ねられた【走る芸術】である。それは認める。
だが同時に、どんな環境でも状況でも走りぬくだけの強靭な肉体と精神力をも築いてきた筈。



今回と似たような馬場だったにも関わらず、平然とぶっちぎったタイキシャトル。

海外でもさっくりと勝ってしまい、おまけにダートの重賞も勝っている。
それでいながら本職の芝では、前半800m45秒前半の暴走ラップにも平然と付いて行き、
そこからさらに直線でぶっちぎるという速さも持っていた。



真に強い競争馬…、それも後世に語り継がれる名馬というのは舞台を選ばない……
《タイキシャトルは1600m以下なら歴代日本最強馬と確信している》












でもって最後の切れる脚ってのは、確かに競争馬の絶対的能力であり競馬の華である。
しかし、それを求めすぎれば『4角回ってヨーイドン』という実につまんねぇ競馬になる。



全体の時計も同じ。そりゃ速く走れるという事は競争馬の能力の証明である。
だが、これは同時に競争馬の脚の凄まじい負担を強い、競争寿命を縮めているのも事実。



ある程度の水準時計にどんな状況でも対応できる能力。
この2つを兼ね備えてこそ本当に強い馬と言えるのではないか? とオレは持論にしている。









付け加えれば、今年のダービーのスタートゲートは例年にない狭き門。

それも出走に漕ぎつけるための出走レースの殆どが例年の水準を越える内容。
その激戦を勝ち抜いた18頭は、大きな故障でもない限り永世OP馬になると思う。
《永世OP:本賞金で3200万以上(これで来年夏のクラス編成で準OPに落ちる事はない)》



でもって半分は重賞…、それも向こう1年以内に勝ってくれる筈。
もっともGTに関しては今回の様に基礎能力だけで勝てるほど甘くはないが……



























また話が逸れてきてしまったので、出走馬についての話を。









勝ったロジユニヴァースは夜流田さんの見立て通り、競馬センスに溢れた馬である。



ペース対応力・位置取り・重馬場適性・仕掛けの反応
どれを見ても完璧に近い内容を示し、4馬身差の圧勝劇での戴冠となった。



それでもノリのコメントどおり、馬自身は何とかレースに使えるぐらいの出来。
もとい、皐月賞の時がどれだけ酷い状態だったのかが容易に察する事が出来る。
《これは【皐月賞 結果編】で夜流田さんが挙げた敗因。まさに見立て通り》



それでも、あのサバイバルレースを制するのだから確固たる能力はある。
まあ現状…、瞬発力勝負になった時はかなり分が悪いだろうが、それでも未だ未知数。
もしもこれで瞬発力勝負が出来るようになったら、冗談抜きで怪物クラスの名馬になる。

既に類稀なる競馬センスを持っていて、これにさらに瞬発力がついたら、まさにチートだwww












リーチザクラウンの2着には驚いた。



この馬のネックは気性…、折り合えばと言うが、その折り合いがつかないのが問題だった。
しかし今回は、ジョーカプチーノが速く引っ張った事もあるが見事に折り合いをつけ、
最後はロジに突き放されたが、存分に持てる能力を発揮した。



気性もそうだが、馬体もまだまだ良くなる余地がある。
馬体が完成し、スタート直後に引っ掛かる悪癖が直ればこの馬も名馬になれる!
もとい、本当にサイレンススズカになれるだけの資質がこの馬にはある……












見事に3冠の夢潰えたアンライバルト。


切れ味は特級品でも、今回の様なサバイバルレースは完全に向いていなかった。
「差し馬のは地獄の馬場状態だから仕方ない」という声もあるが、
4着に後方にいたナカヤマフェスタが突っ込んできてるので一概にそうとは言えない。



肝心の左回り適正だが、思ってた以上に器用に回っていたというのが素直な感想。
無論、岩田の腕もあるがどこぞのサンカルロみたいな事にはならなかった。
それでも、やっぱり4角で膨れてるようにも見えたんだけどなぁ……?



今回の舞台なので何ともいえないが、距離も微妙に長い気もする。
タイプ的にはディープスカイの折り合いに不安がある感じか?
来年の安田記念辺りにでも1度マイルを走らせて欲しいな。












今回のレースはぶっちゃけ、今後の参考にはならんと思う。
参考になるとすれば、格馬の重馬場(荒れ馬場)の適正だけ。



今回のレースで上がり3ハロンで39秒台で走れた差し馬は適正有りと断言していい。
逆に40秒台の差し馬は適正なしと見ていいだろう。
《ちなみに今回の3ハロン最速は39秒0(ロジで39秒2)》












あと1頭だけ補足したいのが、サバイバルレースをさらにサバイバルにしたジョーカプチーノ。



ロジから10秒近い差での、ぶっちぎりのシンガリ負け。
3コーナー過ぎまで所謂【テレビ馬】を演じた、この暴走特急。

あの馬場状態でよくもまあここまで飛ばしたもんだと思いながら、
試しに同日の3歳未勝利(芝・1400m)の1000mの通過タイムと比べてみた。



すると……























3歳未勝利(やや重) 60秒5

ジョーカプチーノ(不良) 59.9秒













ちょっと待てぇぇぇ!?Σ( ̄□ ̄;





何で1400m戦のラップタイムより速い時計やねん!?
ってか馬場状態が3段階以上違うのに、ジョーカプチーノの方が速いねん!?
そりゃ潰れるに決まって…、いや見るところが全然違う……

あのコンディションでこんなタイム出すなんて…、マジでありえねぇ……
NHKマイルCはフロックではないと分かってはいるが、この事実には開いた口が塞がらねぇ……



無論、これでジョーカプチーノの重馬場適正は充分に示されている。
後は、あの暴走気性が改善されれば歴代の短距離馬達に匹敵するパフォーマンスを見せるぞ!?

















馬券は見事に外したが、久々に心底楽しめるダービーを見させてもらった。
もとい予想する方は、馬券買う瞬間まで悩みに悩んだと思う。




惜しむべきは…、そのハラハラドキドキの予想を出来なかった事だな……_| ̄|○
《ちくしょう…、腹いせに施工金額こっそり10%増にしてやろうか…っ!》













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