日本ダービー 展望編





今年もやって参りました日本ダービー。
数あるGTの中でも有馬記念とダービーは別格中の別格。

去年・一昨年と外しているので、今年は是非とも取りたいのであるのだが……




















今年のダービー、マジ難解……






例年、ダービーの予想はNHKマイルC終了時点でおおよそ固まっている。
当たるにしろ外すにしろ本命馬及び相手馬もおおよそ決まっているのだが……




















今年だけは、マジ分からん……








何しろ皐月賞が例年にない先行完全壊滅決着で評価し辛い面がある。
トライアルは例年通りだったが、NHKマイルCでとんでもない事になってしまっている。
そして何より、今年のダービー出走馬の賞金レベルが高い事高い事。



トライアルで権利獲った馬を除くと、今回の本賞金ボーダーが2400万円
もとい、ベストメンバーが故障回避になってなければボーダーは2600万円。
その為、重賞勝ってるアイアンルックが除外対象だったという文字通りの狭き門に。



ってか、例年ならば(2勝+重賞2着1回)でダービーに出走出来るのが今回は無理!
お陰で狙いたい新興勢力が全部除外と言う事態…、あじゃぱぁぁぁ_| ̄|○
《京都新聞杯2着のデルフォイ(賞金2000万)、いい狙い馬だったんだけどなぁ…》



それでも、これは他が自重してくれたお陰でまだマシな結果。
もしもフィフスペトルとかレッドスパーダ辺りがダービー出走してたら、アイアンルックが余裕でアウト!!
重賞勝ち馬がダービーに出られないと言う空前絶後の(賞金的に)ハイレベルな事になっていた。

























そんな中、一歩抜け出した格好になっているのが皐月賞馬のアンライバルト。

先行壊滅の展開ながら、一番先に動いて直線入り口で一気に突き放す非常に強い競馬。
非常に乗りにくい馬ではあるが、そこは鞍上の岩田がほぼ掌握している。
折り合いの不安はあるにしろ、あの走りならば2400mは充分にもつ。



でもなぁ…、【皐月賞 結果編】の最後にも書いたんだけどさぁ……
この馬、とんでもねぇ爆弾抱えている可能性があるんだよなぁ……
しかも同種類の爆弾を派手に炸裂させた馬が出たんだよなぁ…、NHKマイルCで……

お気づきの方もいると思うが、答えを簡単に書くとこうである。




















左回り…、ダメなんじゃねぇ??






当然、明確な根拠を見出してこその発言である。

この馬の右前(だったと思う)は、やや外に向いていて元々脚部不安がある馬だった。
もっとも、それが改善されているからこそ皐月賞のようなパフォーマンスを発揮しているのだが、
これまでのレースを全部見てみると、全て直線で内へと切り込んでいる。

無論、どのレースもインが伸びる馬場状態だったので岩田の判断もあるだろうが、
それにしても、追ってからちゃんと真っ直ぐに走った事が一度もない。



またパドックでは曲がる際、必ず外へ膨れている。
ちなみにパドックは必ず左回り…、左回り不安を提唱するには充分すぎる材料である。









っで、NHKマイルCの事を思いだして欲しい。

このレース、ちょうどアンライバルトの様なパドック&走り方で右回りの重賞を勝っていながら、
4角で思いきり外に膨れてアイアンルックをふっとばし、直線でも派手に外に斜行したサンカルロを。



確かに乗っていたのは吉田コーシローだ。
《あんなの東のユタカじゃねぇ! コーシローだ! ユーイチ風に言うなら「福島に帰れ!(@07年天皇賞秋)だ!!」》



対してアンライバルトの鞍上は岩田。
さすがにサンカルロみたいに大妨害はないと思うが、それでも左回りの不安が完全に消える訳ではない。

予測するロスは馬身にして4〜5馬身。
分かりやすく言えば、先週のオークスのブエナビスタの4角出口の位置。
能力は認めるが、今年の実力伯仲のメンバー相手にこれだけのロスは致命傷になりかねない。



なので今回、アンライバルトを相手で押さえる事はしても本命にする事はない。
まあ、これであっさり勝たれたら素直にごめんなさいである。



























じゃあ本命はどうすんだ? という話になるのだが、現時点では完全に白紙。



皐月賞で完全に2走ボケだったロジユニヴァースの巻き返しを期待したいが、
2週・1週前追い切りの内容が悪すぎるし、馬体も見栄えしない。








今度こそは逃げると宣言しているリーチザクラウンも状態面はUPしているが、
現段階の気性で府中2400m逃げ切れるとは到底思えない。

逃げ切ったら、余裕でミホノブルボン越えどころかカブラヤオーぐらいの伝説になる。
《カブラヤオー:75年ダービーで前半1000mを58秒6(30年以上前の競争馬能力でだぞ!)で走り、そのまま逃げ切った名馬》








NHKマイルCを勝ったジョーカプチーノはどうか???
血統を見ればマンハッタンカフェ×(母父 フサイチコンコルド)と充分にいけそうである。
しかしここまででの最長レースが1700mのダート戦、芝は前回のレースが最長距離。

そりゃ桜花賞(1600m)→オークス(2400m)という例が身近にあるが、あくまで牝馬の話。
牡馬…、それも今年のメンバー相手にいきなり800mの距離延長は厳しすぎる……。



それでも1200m重賞勝ちの短距離馬が、ものの3ヶ月でダービー制覇って…、浪漫はあるんだよね……








他にもレベルは疑問符でも強い競馬だった青葉賞勝ちのアプレザンレーヴ
皐月賞上位入線組も侮れず、NHKマイルC組の巻き返しもありそうだし……



とにかく最終追い切り&枠順出るまで本当に分からん!!
ぶっちゃけ、今年も目黒記念狙いの方が馬券的には楽かもしんねぇなぁ……













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