『あ〜、ホンマ、ヤバかったな……』
僕は溜めに溜めた思い空気を一気に吐き出した。
ただ調子に乗りすぎたのか? 訛りがまだ取れない。
まあ、その所は気にせんとこ♪
『何で、あのタイミングでキラが来るんや……』
あの絶妙の間の悪さ……
ラクスがいなければ、間違いなく殺られていた……
『せやけどまあ、災難は去った事やし♪』
僕は椅子に腰掛け、再びDVDのスイッチを入れた。
60インチ液晶画面に出てきたもう一人のラクス・クライン。
歌唱力に関しては本家よりも劣る。
しかし、それを補って余るほどの華が、色香がある!
そう! 本家に足りないのはこれやっ!
あのきわどい衣装!
全身から滲み出る、あの若さ!
「本家が復帰した際は、是非とも僕がプロデュースせんと……」
「絶対にさせません!」
………あんっ?
一体、どこのどいつや!?
僕の夢をぶち壊そうとする奴は!
「あのなぁ……」
けったくそ悪い幻聴に言い返してやった。
「一体、何の権限があってほざいとんや?」
「権限…、ですか……?」
「そやそや! おめぇはラクスの何なんや!?」
「ラクスは…、ボクだけの女の子だからです!」
ほう……
ええ度胸しとるやないか、ワレっ!
声のする方に振り返り、思いきりガン飛ばしてやった!
飛ばしてやった
飛ばして……
トばし……
「ラクスは誰にも渡しなどしません!!」
キ…、キラァァァァ!!
な、何でおめぇがそこにいる!?
「バルトフェルドさん……」
キラは真っ直ぐ僕を見てきた。
完全に色が消え去った瞳で……
「あまりラクスに変な事を吹き込まないでください」
ヤ、ヤバイ……
声が冷た…、いや絶対零度まで達していやがる……
「これ以上しましたら…、ボクはあなたを討ちます……」
ブルブルブル!
僕は全速で首を縦に振った。
すると、キラは意外にもあっさりドアへと歩いていった。
だが、部屋を出る瞬間……
「この…、ロリコン巨乳フェチが……っ!!」
ドガァン!!
吐き捨てるのと一緒にドアに拳を一閃!
キラは去って行った……
『や…、やっちまったか……』
心底後悔した……
間違いなく、この世で一番敵に回してはならない男を敵に回した……
ああ……
明日の朝日を拝めたらええなぁ……
《あとがき》
スーツCDネタ。
久々にツ○ヤに行ったら、これが置いてあって即決で借りちゃった♪
っで、素直の感想なんですが……
トラさん、あんた命拾いしたね……
ってか、趣味の悪さは服装だけにしてくれませんか?
悪いけど、マジ殺意抱いちゃったYO!
でも、内容自体は非常に満足♪
キラたん、おのろけ全開がたまんねぇ!
ラクス、それは素でボケてるんですか!?
トラさんをALL関西弁にしたのは、完全に管理人の趣味♪
だって管理人、バリバリの大阪人だから(笑)
ってかトラさんの喋り方、まんま普段のオレやし(えっ)
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