アークエンジェルを離れて一ヶ月。
エターナルの皆様はとてもよくしてくれます。
ですが日が経つに連れて増していく……
『キラ……』
わたくしが愛する人への思い……
愛する人と一緒にいられない寂しさ……
確かに、これはわたくし自身が決めた道。
キラは子供のように駄々をこねましたが、それでもわたくしの意思を尊重してくれました。
なのに、この切ない思いは日増しに強くなっていくばかり……
気がつけば就寝の時、わたくしの足は独りでにキラの部屋へと向いてしまうようになって……
こうして今も、わたくしはキラの部屋に……
当然、キラはそこにはいません。
それどころか2年の歳月が流れているのです。
もはや、キラがその部屋にいた痕跡すら残っていません。
ですが、わたくしは求めてしまっている……
『わたくし…、本当に最低です……』
満たされぬ思いを無理にでも満たそうと、わたくしはキラのベッドへと身を投じてしまって……
キラの匂いを…、キラの温もりを……
せめて夢の中だけでもキラに抱かれたくて……
『貴方に…、逢いたい……』
ああ…、今日も濡れてしまう……
キラの枕が……
わたくしの涙で……
《あとがき》
2回目のラクス誕生日小説。
にしちゃ、もの凄く重い内容になってしまいました…
誕生日らしく激甘イチャLOVE話も考えたのですが、それはいつも書いていますし…(笑)
かと言って、お笑いに走るのも無理な所が多いですし…
などなど、色々考えているとふっと思ったのが、
【ラクスは無神論者】ではないのか? という疑問。
ラクス自身、女神の様な存在であるにも関わらず、アニメでも小説でもラクスが神に感謝するシーンは一つもない。
《厳密に言えば、小説では1箇所あり。しかし、信仰者の言葉じゃない》
それにキララクの関係って、神々と喧嘩して築き上げた関係じゃないですか♪
なので、誕生日という節目に改めて神々に宣戦布告する話にしました。
それと夜流田さんが凛々しいラクスを書きたかったのも、理由に一つw(笑)
それでは、最後に……
お誕生日おめでとう、ラクス♪
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