今日のキラは朝から落ち着きがございませんでした。
しかし、それは仕方がない事。
今日は、キラにとって悲願だった新車がやって来る日。
お昼前に新車が到着した時のキラったら、
『これがボクの…、ボクの車なんだぁぁ!!』
童心に帰るという言葉がございますが、まさしくその通り。
車とご対面した時のキラの顔は、まさしく子供。
欲しくて欲しくてたまらなかった玩具を与えられた子供のようでした。
ですが、内に秘めていた感動をさらけ出し終えますと、
「ラクス。今から二人でドライブに行こう!」
キラはとても爽やかに微笑みかけてきました。
もちろん、わたくしは二つ返事。
わたくしの答えを受けると、キラは優しくわたくしの手を取りまして助手席のドアへ。
ゆっくりとドアを開け、とても丁重にわたくしを助手席へと誘いました。
そしてキラは運転席へ。
同じ機械の操縦ではありますが、MSの操縦桿を握っている時のキラの表情・雰囲気は一切ございません。
ありますのは好奇心に溢れた清々しい笑顔。
『本当に嬉しいのですね』
わたくしはミラーに僅かに映るキラに微笑みかけました。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ボクはハンドルを軽く握り、軽くアクセルを踏む。
遅すぎず、でも飛ばしすぎず。
程よく快適なスピードで、新緑に包まれる峠道を走る。
初めて走る道、何処へ辿り着くかなんて分からない。
車を買ったばかりだから内装とかにお金をかけている訳もない。
ラジオはあるけどカーナビも、CDもない。
でも、ボクの車にそんな物なんて必要ない。
ラクスと一緒に話ながら、歌いながらの運転。
一体これ以上、何が必要なの?
そりゃ、時々会話が切れたりして静かになっちゃて退屈な気分になっちゃう事もあるけど、
それもまた良いじゃない♪
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
『やっぱりキラも……』
わたくしは運転するキラの横顔を盗み見ます。
キラの視線は前方に、まるで明るい未来が見えているように透きとおった瞳で。
ですが時々わたくしを見てくる瞳はとても穏やかで、格好よくて……
『キラも男の子なのですね』
大げさに言えば自由を、青春を……
心から謳歌しているように思えてなりません。
もちろん、わたくしもキラと同じ思い。
この世で一番愛する男性と二人きり…、同じ空間を共有できる幸せ。
ガラスの向こうに見える新緑も、わたくし達を歓迎しているよう……
大げさに言うならば、そういう事なのでしょう。
ですが、誇らしく言うならばきっとそういう事なのですわ♪
《あとがき》
重ねてですが、私的ネタ全開でごめんなさいw
でも、本当に嬉しいんです!!
新車が家に到着した瞬間、まずキララクで車の話を書こうと思いました。
でもってドライブの曲と言えば、奥田民夫のイージュ★ライダー!!
あの名曲にキララクをリンクさせました♪
《本当いい曲だよ。奥田民夫の曲は本当、ドライブにぴったりだねw》
キラの運転スタイルは云うまでもなくラクス最優先。
安全運転心がけ、マナーも良い。運転手たるものこうでなくてはいけませんw
でも、助手席にラクス乗せて運転できるキラは本当に羨ましい!(えっ)
一度でいいからそのポディション代わってくれぇ!!(おい)
えっ、「夜流田さんが初めて助手席に乗せたのは誰ですか?」だって……
ふっ…、オレのオヤジだよ……_| ̄|○
《ラクスが隣だったらテンション200%UPだろうけど、オヤジじゃ90%ダウンだったよ…》
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