「ラクス、起きてる?」
わたくしの左隣で床についているカリダさんが顔を天井に向けたまま聞いてきました。
「はい、大丈夫ですわ」
「あらあら残念♪」
「は…い……?」
「ラクスの寝顔を見るのはもう少し我慢するわ♪」
………
どう、お返しすればいいのでしょうか……?
「ふふ、冗談よ♪」
カリダさんは皆さまが起きないように小声で続けました。
「でも嬉しいわ。今年も私のわがまま聞いてくれて」
「そんな事、ございませんわ」
わたくしはカリダさんの方へ顔を向けました。
「わたくしも、カリダさんとご一緒の気持ちですわ」
「ありがと」
カリダさんもわたくしの方へ顔を向けました。
「今年もいい一年になりそうね♪」
「はい。その通りですわ♪」
薄暗い闇の向こうに見えるカリダさんの笑顔。
とても素敵で、とても輝いています。
わたくしも、いずれカリダさんと同じ立場に……
そしてその時は今のカリダさんのように……
「ところでラクス?」
不意にカリダさんは身体を起こし、わたくしの右隣を見て少し怪訝な顔をしました。
「キラの姿が見えないのだけど、どこか行ったの?」
「キラはここですわ♪」
わたくしは掛けている布団をめくりました。
すると……
「あらあらまあまあ♪」
布団に隠れていた物を見て、カリダさんは声を弾ませました。
それもその筈です。
キラは自分の布団ではなく、わたくしの布団……
それも、しっかりとわたくしに寄り添って眠っているのです。
「この子ったら……」
そうおっしゃるカリダさんの顔は楽しさ一杯です。
「本当、甘えん坊ね♪」
「はい♪」
わたくしはそっとキラの頭を撫でました。
キラは屈託のない寝顔で静かに寝息を立てて……
「ラク……、だいすぅ……、すぅ〜〜〜〜」
あらあら?
一体、どんな夢を見ているのでしょうか?
きっと、素敵な夢なのでしょうね?
キラ……
わたくしは……
本当に幸せですわ♪
《あとがき》
2006年、一発目は去年同様【初夢】ネタです♪
親子3人『川』の字で眠るって、キラ思いきり字の形崩してるやん!(笑)
《キラ、一回だけでいいからそのポディション変わっ…げほんごほん》
去年はキラ、今年はラクスが真ん中。
って事は、来年はカリダさんが真ん中になるのかな?
今年も【月間キララク】はキララク&カリダさんの激甘・砂吐き全開で参ります!
どうか、今年もよろしくお願いします。
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