【ご 注 意】




この話は、先日旅先に実際に遭った出来事…、100%実話モチーフとなっています……_| ̄|○


あまりに悔しいのと、痛々しすぎるほどのネタなので後世に残します(えっ)


尚、話はキラ視点になっています。


分かる人は、心から夜流田さんを慰めてください……


分からない人は、身体張ってネタ作った夜流田さんを褒めてください!!(あれ)

















『本当、いい車だよ。これは♪』


ボクは軽くアクセルを踏み込み、速度を上げる。


今、ボクが走っているのは最近開通したオーブの高速道路。


ちなみに、車にいるのはボクだけ。


走行車線を走る大型トラックを横目に見ながら、ラクスの歌を吹き込んだカセットテープを聴きながら、軽快に車を走らせる。


もう、楽しくて仕方ないよ♪


でも、ちゃんと安全運転、安全運転。


ボクの前を走る車なんか、ボクよりもはるかに速いスピードでボクの視界から消えていく。


『そんなに飛ばしたら捕まっちゃうよ』


そう思っている間にも前の車はスピードを上げ、後ろから煽ってくる。


『もう、仕方ないな……』


ボクはウインカーを出して走行車線へと逃れる。


すると、ボクのすぐ後ろを走っていた車がボクと併走するように並んできた。


『まさか…、ねぇ……』


僅かに芽生えた疑念をささっと頭から振り払う。


ボクより飛ばしてる車は一杯いるじゃないか?


もとい、ボクはちゃんと走行車線に逃れているじゃないか?


でも……


「はい、そこの車。次のパーキングエリアに入りなさい」


ラクスの歌声に混じって変な声が聞こえてきた。


『う…、嘘だ……』


ボクはまさかと思いながらも、ちらりと横を見た。


するとどうだ!


助手席に座っている人がじっとボクを見てきたじゃないか!?


『そ…、そんな筈はないよ!?』


念の為にボクは自分を指差しながら、隣の車を見た。


だけど、隣の車の人はこくりと頷いた……。


『嘘だ…、こんなの嘘だぁぁぁぁぁ!!!』














結局、近くのパーキングエリアに誘導されたボク。


最初、逃げようかと思ったけど、すぐに諦めた。


だって相手は取締りのスペシャリスト。


おまけに、向こうの車はスポーツカーをベースにフル改造している。


フリーダムなら楽勝だけど、ほぼノーマルのボクの車じゃどうあがいても逃げられないから……


ボクは素直に車を止めると、ボクの前に止まった車へと歩く。


そして、ご丁寧に空けてくれている後部席のドアから警察の車に乗り込む……


すると、そこには……


「ようよう。随分、飛ばしてたじゃねぇかキラ♪」


「ム…、ムウさんっ!?」


まさしく、空けてビックリ玉手箱!!


呆れた顔でボクを見ているのは、紛れもなくムウさんじゃないか!?


「ムウさん! こんな所で何やってるんですか!?」


「何って? スピード違反取締り。でもって、違反したお前をとっ捕まえた」


「そうじゃなくて! ムウさんはオーブ軍籍じゃないんですか!?」


「仕方ねぇだろ。お前の姉ちゃんの命令でやってんだからさ」


………


…………………


世の中、狭すぎだよ……


「それよりもだ、キラ」


半ば放心状態のボクの意識をムウさんが強引に現実へと引き戻す。


「お前、一体何kmで走ってたか分かってんのか?」


「多分…、120kmぐらいだったと……」


「あのなぁ〜。ここの最高速度は80kmって事ぐらいは分かってるよな?」


「はい……」


「40kmオーバーは一発免停だぞ??」


あっ……


えっ……


マジ…、ですか……


「でも、まあ。測定し始めたのはスピードが落ち始めた時だから」


そう言いながら、ムウさんは目の前のメーターを指差す。


メーターには【118km】と、しっかり出ている。


「一応、38kmオーバー。一発免停じゃないから安心しろ」


ああ…、ムウさん……


ごめんなさい! ムウさんと分かった瞬間、一瞬ですけど殺意抱きました……


なのに、免停回避という温情を与えてくれていたなんて…、ボクは……


「だから。今回は3点減点の、罰金35000円な」


………


はい……???


「持ち合わせなかった後日、銀行か郵便局に振込に行け。ほれ、これが振込伝票な」


ムウさんはポイっと、伝票をボクに投げ渡した。


「はい。今日はこれで終わり。俺はこれからまだ狩らないといかんから、さっさと降りろ」


ムウさんは何事もなかったようにボクを車から降ろすように促す。


本当なら反抗…、いやぶん殴りたい……


でも、手渡された伝票の金額がボクの反逆心を奪い去っていて……


気がつけば、ボクは自分の車の前で膝から崩れ落ちていた……


『何なの…、この天文学的な罰金は……!?』


金額は35000円……


これはボクの1ヶ月分のお小遣いより多いじゃないかぁ!!


もとい、そんなお金…、どこから工面すればいいんだぁ!?


『素直に母さんに謝って……』


いや、ダメだ!


母さんにバレた日には確実に車を取り上げられる!!


仕方ない……


これしか方法はないな……


ボクは携帯電話を取り出し、電話を掛けた。


「もしもし、姉さん? ボクだけど……」
















「今、高速で反則切符切られたからもみ消して欲しいんだけど??」
















後日、姉さんに会った瞬間、何故か姉さんに思いきりグーで殴られた……























《あとがき》

夜流田さん、先日旅先で警察にとっ捕まりました……。
罪状は上の小説の通り、速度超過です……。
あまりに悔しいのと、痛々しすぎる事だったので小説にしました……

しかしながら小説どおり、本来ならば一発免停の所を温情掛けてくれました(ほろり)
でも、罰金35000円は、はっきり言ってぼったくりじゃねぇのか!?
ってか、観光客とっ捕まえるなYO!
もとい、オレより飛ばしてた奴なんかゴロゴロいたじゃねぇかYO!!
《まあ、その先でゴロゴロ捕まってたけどな…》

不思議なもので、捕まってる時は全然反逆心はなかったです。
でも、警察いなくなってからはこの世の不条理に怒り泣き叫びました…(自業自得だろうが?)

皆さん、決して夜流田さんみたいな目に遭っちゃダメですよ♪
罰金35000円は本っ当ぅぅぅぅに、洒落になってませんからぁぁぁぁ…(号泣)
《後日、ちゃんと払いに行くよ。払う時、窓口で現金たたきつけてやるけどさぁ!!》


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