【ご 注 意】
この話ではキララクとアスカガが既に結婚(婚約)していることにしてください。
でないと、話がまとまらないので……(滝汗)
でもって、いつも通り、アスランの扱いは散々です♪(おい)
『本当にわたしは……』
メイリンは改めて自分がいる場所に驚嘆の念を隠せずにいた。
オーブ防衛戦後、メイリンは志願しオーブ軍と共に行動することを決意した。
そして宇宙に上がり、オーブの理念の下に集う戦士達。
その戦士達が今、メイリンのすぐ近くに集結している。
『あの人達は確か……』
まずメイリンの目に留まったのがマグカップを片手に、隣にいる赤い髪の副将の軍服を纏う男と談笑する男。
アンドリュウー・バルトフェルドとマーチン・ダコスタ。
先の大戦において【砂漠の虎】と称され、後にエターナルの副艦長として名を馳せたザフトの英雄。
副将のダコスタもまた【砂漠の虎】の片腕として存分に手腕を振るった名参謀。
ザフト軍に身を置いたものなら、この両名の名を知らぬものなどいない。
かつてのメイリンならば、この二人は雲上人。
話をすることはおろか、その目で見る事など出来ぬ存在。
しかし、まだまだメイリンの目前には遠い世界の人間だった英雄達がいる。
『あの女性は、かの……』
少し視線をずらすと、今度はオーブの軍服を身に纏う女性の姿が目に入る。
マリュー・ラミアス……、【大天使・アークエンジェル】の艦長。
アークエンジャルの艦長はミネルバと同じ女性の艦長である事はメイリンも知っていた。
それでもマリューには自分には持たぬ大海の様な包容力…、それが一目見ただけでも充分に察することが出来る。
まさにその姿は、大天使の聖母……。
『それに、あの男の人……』
僅かながらメイリンは瞳に警戒の色を浮かべる。
メイリンが見るのは、ネオ・ロアノーク。
元・地球連合軍指揮官であり、幾度もミネルバに攻撃をしかけてきた男。
今はメイリンと同様にオーブ軍に帰順し、行動を共にしている。
『そう言えば、あの人……』
アークエンジェルで療養して時の事、メイリンは何度もこの男の噂の様な事を耳にしていた。
ネオは、先の大戦において【エンデュミオンの鷹】と畏怖されたムウ・ラ・フラガその者であるという噂……。
無論、メイリンはムウ・ラ・フラガの名を知れど、姿は知らない。
それでも、ネオがエースパイロットと同じ人物ならば、メイリンは今、生ける伝説を見ている事になる。
『でも、【エンデュミオンの鷹】を超えるパイロットが……』
メイリンの瞳が尊敬の眼差しに変わる。
その眼差しの向こうにいるのは……
「ヤキンのフリーダム……」
無意識にメイリンの唇から言葉が漏れる。
その人物の名は、キラ・ヤマト……。
先の大戦において、幾多の戦場を駆け巡った蒼き英雄。
彼が挙げた戦果はザフトのみならず、世界の軍人達によって語り継がれている。
ムウ・ラ・フラガを伝説のパイロットならば、キラ・ヤマトは神域のパイロット。
彼に並ぶ者などいない…、あの男を除いては……
『そして、そして……っ!』
メイリンの瞳が恋する乙女のものに変わり、眼差しをその先へ向けようとしたその時だった。
「【永遠の二番手】ですわ」
「きゃっうっ!!」
突然、背後からした声にメイリンは思わず悲鳴を上げてしまう。
それでも、そこは軍人。
メイリンはすぐさま表情を引き締め、踵を返し、敬礼する。
「ラクス様。いかがされましたでしょうか」
「いえ。大した事ではございませんわ」
ラクスはメイリンにこそ柔らかな表情で応えたが、ある方向を見ると途端に表情を険しくした。
メイリンがラクスの視線の先を追うと、その先には……、
「あの…、ラクス様……」
メイリンはラクスと同じ方を見ながら、恐る恐る訊ねる。
「先程のお言葉は……」
「アスランの事ですわ」
ラクスは険しい表情のまま冷たく吐き捨てる。
「アスランなど所詮、【永遠の二番手】ですわ」
「ま…、待ってくださ……」
「いわゆる日陰者ですわ」
「待ってください! ラクス様っっ!!」
ラクスの言葉にメイリンは声を荒げる。
だが、メイリンにとってラクスは永遠の象徴の様な人間。
それでもメイリンはラクスを睨み、激しく言い返す。
「いくらラクス様でも、アスランさんをそんな悪く言わないでください!」
「甘いですわ、メイリンさん!」
すぐさまラクスは、メイリンを一喝する。
「兄に勝る弟など、存在しないのですわ!!」
『えっ? えっ???』
メイリンはラクスに恫喝されたショックよりも、ラクスの言った言葉に混乱してしまう。
『兄に勝る弟…? でも、アスランさんとキラさんは……?』
「わたくしの言った事、いずれ理解できますわ」
ラクスはそう告げると、くるりと振り返り、メイリンから離れていった。
っと思いきや……、
「メイリンさん。最後に一つだけ申し上げて起きます……」
ラクスは足を止めたが、振り返らずに、まるで研ぎ澄まされたナイフの様に鋭く冷たい声で言った。
「今後…、わたくしのキラをあんなのと一緒にしないでください。わたくし、非常に不愉快ですわっ!!」
『はわ…、はわわわわ……』
傍から見れば、二人のやり取りに不穏な所はない。
しかし、当事者であるメイリンが戦慄から脱するのに半日以上を要したという……。
《あとがき》
久々にアホなネタに走りましたw
元ネタは、某大乱闘ゲーム(Wii)の通信ネタからです(笑)
最初、キララク&アスカガを婚約関係にしたのは、このネタを成立させる為です(笑)
ほら。誕生日的にキラの方が凸より早く産まれているからw
メイリンから見ればキラと凸は同等の扱いですが、そこをガツンとw
でも夜流田さんから言わせれば【永遠の二番手】なんて、あまりにもランクが高すぎなんですが!?(おい)
凸なんざ所詮、野球で言えば敗戦処理程度なんですよ!
ってか実際、最終話で敗戦処理(何の事かは省略w)してるじゃないですか!!
インジャスにヒルダさんが乗れば、相当の戦力UPが見込めるじゃないですか!(力説)
凸なんざ旧ザクで充分さ!(ジンでももったいない!)
ちなみに夜流田さんはWiiを持ってませんw
ニコ動って本当に便利だわ〜〜♪
《ニコ動で【ス○ブラX 永遠の二番手】で検索かければひっかかる筈です】
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