第14話 本当に称えるべき英雄達






WBC関連で書きたいことが多いので今回は13話とダブルUP。
もとい…、本当に書きたい事はむしろこの話……
世間様では『イチロー!』『松坂ぁ!』『ダルビッシュ!』ばっかり叫び、
天下のマスコミ様もイチローを中心にした、非常に偏りまくった選手しか取り上げない内容。

この一連の報道の仕方に憤る野球ファン…、いや野球狂の皆様は数え切れないだろう……






はっきり言って普段野球を見ない人間は、ものの半年でWBCに出た選手の名前を殆ど忘れるだろう。
覚えていてもせいぜい、上に書いた3人ぐらいである。



これでいいいのか?


否、そんな訳がねぇぇぇぇ!!щ(゚Д゚щ)



我々は、これより生まれる同胞の為に伝えなければならない!

イチローは決勝戦だけだ!
松坂は普通の松坂だった
ダルビッシュは、まだ覚醒途上中でイマイチだった!



彼等ではない英雄達がいてこそWBC連覇が成されたのだ!!!
そんな英雄達を決して忘れぬ為に、そして伝える為にここに記そうじゃないか!!!

























夜流田さんが野手陣の英雄は4人。









一人目は中島裕之(西武)


2次予選直前に風邪でダウンというプロとしてあるまじき失態をやらかしたが、
それ以外は、使えない1番バッターに代わって斬り込み隊長として大活躍。
不安視されていた守備も完璧にこなし、まさに日本を代表するショートへ!



北京五輪の最、仙一に散々酷い目にあわされて一時はどうなるかと思ったが、
五輪後のリーグ制覇&日本シリーズで大活躍。

今を思えば、仙一の理不尽な扱いによる不遇で眠れる才能を開花するきっかけを掴み、
シーズン&日本シリーズで眠れる才能を開花させたのだろう。
守備面も北京時とは違い、見ていて安心感があった。



現時点で元西武の松井稼頭央を越えたと言っていい。
このままケガなくいけば、今シーズンは去年以上の成績&活躍してくれる。
そうなれば、西武黄金時代の名ショートと謳われた石毛をも越える評価を得る事は間違いない。












二人目はイチローの下僕2号・青木宣親



主人の不始末は下僕が償う! と言わんばかりの安打量産。
昨シーズンはチャンスで打てずパ○プロで【チャンス2】扱いされたが、チャンスで結果を残す活躍。
ってか準決勝進出がキューバ戦。
青木が打ててなかったら、かなり危なかった。いや、勝てなかったかもしれない……



守備面も文句なし。走塁も決勝戦でのオーバーラン以外は何もいう事なし。
言うまでもなくメジャースカウト陣の評価は連日のストップ高。
一説ではポスティングになれば、入札金50億との評価があるほど。

青木はメジャー思考がめちゃくちゃ強いからなぁ……
岩村を5億程度で売り飛ばしたヤクルトだから、また売り飛ばすのかなぁ…、心配だ……












三人目は…、いや野手陣での本当の英雄は内川聖一……
内川がいてこその優勝だと言っても過言ではない!!



昨シーズンは右打者歴代最高打率をマークして首位打者。
原は左投手キラーとかほざいているが、右投手でも3割3分を軽く越える打率をマーク
《3割3分越え:単純に3回に1回は打ってくれる(これ、化物の領域)》

しかも得点圏打率が4割5分近いって…、チートですか? と言わんばかりの実績。





その実績通りにヒットが欲しい場面で打ち、長打力も披露。

なのに原は平気で内川に代打出しまくる!?
全く持って意味が分からない! 内川の何処がいけないんだ!
内川の代打に相応しい奴なんて、現役時代の落合とかケガする前の前田智徳ぐらしか思い浮かばねぇぞ!!
《横浜ファンどころか、全国野球ファンがキレたと思うよ!!》



普通なら腐ってもおかしくない…、ってかキレてぶん殴っても許される。
それでも内川は腐らなかった…、それどころか決勝戦の内川はまさしく神が降臨していた。









内川は打つ方は化物だが、守る方は痛い子である。
なのに守備経験がほぼ皆無の外野に飛ばされて、決勝戦であの神のプレー……



5回裏、2死の場面。

後ろに逸らせば2塁どころか3塁まで行かれる場面で打球を抑え、その後すぐに2塁へ送球しアウト!
あんなプレー…、イチローや新庄(これも守備は神クラス)でも10回やって1回成功するかどうか。
それを不慣れ極まりない、しかもこの大舞台で決めたのだ……












そんな内川をきっと導いたのは村田修一…、無念のケガをした英雄……



守備は内川と同じく痛い子だから、割り切ってたから何も言わない。

ケガするまで、中途半端にヒット出ても点にならない状況下で本当良く頑張ったよ……
大会直後は縮こまったスイングだったけど、途中からはしっかりバット振れてたよ。
途中、結果でなかったけどどこぞの1番打者と違って、思いきりバット振る姿は感銘したよ。
『日本の4番』と言って1番打者に鼻で笑われたけど、君は本当に日本の4番だったよ……



今はケガをしっかり直して、また豪快なスイングをシーズンで見せてくれ。
お前に打たれて負けるなら納得がいく…、そして再び4年後に日本の4番打者として帰って来い……









横浜ファンよ…、内川と村田を讃えよ・崇めよ・そして敬え!!
フロントがボケた真似さえしなきゃ、この二人は球団史上最強打者として永遠に名を残すから!!!












当然他にも英雄がいる。



守備力は内野陣No1で小技も足も使えるのに、控えばっかだった元祖・イチローの下僕ムネリン。
殆ど守備経験のないショート守らされて、やらかしても心折れなかった片岡。
ノムさんにボヤかれ、決勝戦では散々だったけど懸命に投手陣を引っ張った城島。
内川と同じく意味不明な使われ方しながらも結果を残した稲葉。



美味しい所は全部イチローに持っていかれたけど、君達がいたからこそ勝てたのだ。
君達こそが我々の誉れだ…っ!!




























マスコミの投手陣の扱いは松坂とダルビッシュばっか。



だが松坂は、シーズン中の松坂と一緒。
無論これはこれで充分すぎるほどなんだが、この舞台で求めているのは普通の松坂ではない。
1回目のWBCの神が降臨した松坂なのだ。



やっぱりメジャーに行ってから松坂のスケールが小さくなった気がしてならない。
この男は9回、向かってくる打者を全力で叩きのめしてこその男。
それを球数制限とかブルペン制限とか、小理屈で縛りメジャー投手管理には本当にナンセンス。

野生剥き出しの松坂を我々は見たいのだ。
っでその結果、再びデーゲーム二重人格病を再発したりしてな…、ヨメがいるから大丈夫だろうけどwww
《松坂がデーゲームに弱い:松坂は無類の夜遊び好き(登板前夜でも遊んでいた事あり) 今はヨメのお陰で不可w》









ダルビッシュは一言で言えば【若さ故の過ち】



WBC球への対応の遅れが指摘されていたが、ボールそのものは日本時代と遜色なし。
むしろスライダー系のボールに関しては、滑るボールもあってかキレが日本以上だった。



それでも韓国戦で初回。慎重に行き過ぎて打たれて盗塁喰らってテンパり3失点。
100%原が悪いが、決勝戦では9回にコバマサ劇場を披露してしまう不始末。
勝てたから良かったものの、万が一にも負けていたらA級戦犯として袋叩きにあっていただろう……



それでも本来ならMVPだった岩隈の功績をぶっ潰した罪は重いぞ?
とりあえず日本に帰ったらサエコと一緒にノムさんに詫び入れにいっとけ。








ボール自体は松坂以上(ダルは全球種投げる事が可能です)
しかし若さ故に奇襲に弱く、また痛い目を見てからじゃないとエンジン全開にならない(シーズン中も言える事)
まあ入団当初から精神面の脆さは指摘されていたし、それも年々解消されている。



次にダルビッシュが目指すべきは、相手打者を翻弄する投球術。
そして、いかなる状況でも冷静に対応できる【明鏡止水】の境地。

この歳で全球種マスターできる天才なのだから、次のWBCではこの境地の入り口には居てくれる筈。
その時こそ日本のみならず世界のエースと君臨する時だろう。





















さあ、投手の英雄を記そう。








一人目の英雄は岩隈久志。
ダルが打たれなきゃ、間違いなくMVPは岩隈だったと数多の野球ファンは信じて疑わない。



決勝戦の2失点目はまだしも、被弾の失点&アジア予選の失点に岩隈の非はない。

決勝戦の被弾は野球の流れの産物。
そりゃ、あれだけ拙攻の連続かましつづけて無失点で済む相手ではない。
ってか、あのボールは普通打球は上がらない…、あれは素直に打った方を褒めるべき。



アジアラウンドの失点も前回記載したが、あれは村田の守備位置のミス。
守備が痛い子なのだから、ちゃんと守備位置を動かさなかった城島もといコーチどもが悪い。








そういう意味でもWBC期間中はずっと神が降臨していた岩隈。

特にキューバ戦の投球内容は圧巻。
霧が立ち込める為にフライはご法度とし、アウトの殆どをゴロで仕留める神業。
あの天候&修羅場状況下で常に低めにコントロールし続けた技術、よりも精神力は凄すぎる。



伊達に見殺し続発チームの楽天で21勝しただけの事はある。
もとい、そういう環境下で投げてきたからこそ培われた精神力なんだろうな。












もう一人の英雄は杉内俊哉。夜流田さんのMVPはこの英雄である。



本来は先発・完投型の投手。
にも関わらず、中継ぎポディションで経験が少ない調整を強いられながら全ての登板で神投球。
特に岩隈の後を受けたキューバ戦での完全投球は、もはや芸術!



ダルみたいに球威がある訳ではない。
松坂みたいにキレがある訳ではない。
しかし杉内には正確無比なコントロールがある。
岩隈も凄い制球を見せたが、杉内の制球はまさしく針の穴を通す制球力。








そんな杉内も昔はプッツン系の暴走投手だった。
力押しの投球、荒れる制球、抑え切れない精神状態。
結果、良い時は良くても悪い時は本当に悪く【隔年投手】のレッテルを貼られた。



そんな杉内に、ある事件が起こる。
時は2004年6月1日のロッテ戦。
2回7失点(しかも満塁打被弾のおまけ付き)のフルボッコに遭った杉内。



己のふがいなさに怒れる杉内…、その時、杉内は……


















自らの手で両手をへし折った!!!
《この詳細はWikiにあるので調べてみるといい。今だからこそ爆笑ネタだが、当時はファン激震のニュースだった》






だがこの時、杉内は自らの両手首をへし折る事により折れない心を手に入れた。
翌年は当時パ・リーグでは左腕史上初の沢村賞投手に。


今では完全にソフトバンクホークスのエースと君臨。









自らの手をへし折り、第1回WBCで苦渋を味わった杉内。
まさに杉内にとって今回のWBCは雪辱の舞台だった。
しかし先発は松坂・ダル・岩隈に占拠され、中継ぎ要員へと回される。



それでも杉内の心は折れなかった。否、手首をへし折った時に一緒に軟弱な心も砕いた杉内には関係ない。
与えられた舞台全てで完璧に任務を全うし、決勝戦も『杉内が胴上げ投手なら文句ねぇな』と思った人も多いはず。



なのになぁぁぁ、なのに原のボケスカタンはなぁぁぁぁ!!!
《食うか食われるかの試合で世間受けなんざ狙うんじゃねぇよ!!》







もしも子供に『どの投手の見本にしたらいいの?』と聞かれたら、こう即答しよう。



「杉内だよ。WBCの投球はまさに手本だからね」っと



あっ、無論「両手をへし折ったらダメだぞ」と付け加えるけどなwww














それと山田久志投手コーチの功績も忘れてはならない。

野手陣のコーチどもはカスばっかだったが、山田久志はまさに大野豊以上の神管理を見せてくれた。
もとい原のアホな要求にも対処し、殆どの投手を万全の状態に仕上げ、維持・管理してきた。



きっと近い将来、どこかで投手コーチやるだろう。
山田の手腕に掛かれば、3年あればどんなチームでも投手王国建国できるよ。
是非とも阪神と言いたいが…、久保コーチがいるので横浜あたりはいかがですか???
無政府状態の横浜投手陣再建は、非常にやりがいのある仕事だと思いますよwww























イチローは誰もが認める天才打者だ。
松坂もダルビッシュも歴史に名を残す名投手だ。



しかし、この3人よりも断然に輝いた英雄達の存在を決して忘れてはならない。
そして4年後、再び彼等が集う日を待とうではないか。



















 



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